胎嚢確認の時は間違いなく1人だった。
しかし、心拍確認の時には、2人に増えていた・・・
誰よりもびっくりしたのは、おそらくエコーをあてていた産婦人科の先生。
その日は、前回胎嚢確認をしたドクターとは違うドクターだった。
ドキドキしながら、診察台に寝転んだ。
ゼリーをブチューッと絞り、ドクターがそっとおなかにエコーあてる。
ゼリーはひんやり・・・ドキドキも最高潮だ。
「えっっっっ???!!!」
嫁はこの時かなりドキッとしたと言っていた。
「え???え????」
産婦人科ドクターが連呼する。
嫁は『終わった。心拍なかったか』と確信した。
産婦人科ドクターは入念にカルテをチェックし、もう一度エコーあてる。
嫁はドキドキがとまらない。『早く何か言ってほしい』 そう、願った。
「あのー、前は1人って言われてますよね?」
「はい・・。そうですが?」
産婦人科ドクターの質問の意図がわからない・・嫁はしどろもどろ答えた。
「双子です。心拍は確認できました。」
産婦人科ドクターはまだエコーをあてている。
「え???えー---!!!!???」
今度は嫁が「え?」を連呼した。
「そんなことあるんですか?」と嫁。
「いえ、あんまりないです。」とドクター。
「ぼくもビックリしました。前のカルテにもそんな記載がないし」
なにわともあれ、エコーにはばっちり、二つの命が映しだされていた。
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