MMって何?? 双子の分類とは
双子の分類 ~1卵性と2卵性~
双子にはいろんな分類があります。有名なのは1卵性双生児と2卵性双生児。
1卵性双生児は、1つの卵子と1つの精子が受精してできた受精卵が、何らかのきっかけで2つに分かれたものです。ほぼ同じ遺伝子をもつため、性別や血液型は同じ。顔もそっくりさんです。
2卵生双生児は、卵子が2つあり、そこに別々に1つずつ精子が受精した状態で、つまり同い年の兄弟みたいなものです。性別も一致するとは限りません。
双子の分類 ~DD、MD、MM~
双子には、それ以外に、お母さんのおなかの中にいる間の居住環境によって分類があります。
赤ちゃんは、”羊膜”という部屋で暮らしています。
さらにその羊膜の周りには”絨毛膜”という部屋があります。
そこには”胎盤”という赤ちゃんに酸素や栄養をおくる大切な食糧庫があり、胎盤と赤ちゃんを”臍帯”という管がつないでいます。いわば”命綱”です。
赤ちゃんは、胎盤から臍帯を通して、お母さんから酸素・血液・栄養をもらっています。
双子はこの羊膜&絨毛膜からなる居住空間の部屋割りに、分類があります。
①DD(2絨毛膜2羊膜)…最も安全なお部屋です。それぞれの部屋にきちんと分かれており、赤ちゃんは心置きなく、お母さんから栄養をもらえます。2卵性は、みんなこの部屋なので、安全です。1卵性は25%がこの部屋になります。
②MD(1絨毛膜2羊膜)…次に安全なお部屋です。1卵性ではこの部屋が最も多く、75%を占めます。一応、羊膜という内側の膜で部屋は分かれていますが、”胎盤”という食糧庫が1つしかありません。ときおり、食料の取り合いになり、赤ちゃんがおなかのなかで均等に育たないことがあります。
③MM(1絨毛膜1羊膜)…危険なお部屋です。1卵性の中でも、1%!!!二人を隔てる仕切りがありません。MDと同様に、胎盤からの酸素や栄養が不均衡になるだけでなく、命綱である”臍帯”が絡まり合ってしまい、必要な酸素や血液、栄養が送られなくなることがあります。(正直、本当に、部屋の仕切りを足してあげたい。)
DD,MD,MMってどうやってわかるの??
検診重要!エコーの重要性
DD、MD、MMはエコーでわかります。
実は我が家、最初はエコーで羊膜がはっきり見えなくて・・・
「MDかMMかまだ分からん」と言われてたときは、心臓がどっきんどっきんしました。
「MMやったらどうすっぺ~。赤ちゃん大丈夫か!!??」と・・・(どうもできないんですが・・・)
その後のエコーで、『MD』であることがわかりました。
「ほっ」としたのをめちゃめちゃ覚えています。
実際のエコー写真
では実際のエコー写真です。
これはまだ、MDかMMかはっきりしないとき。
絨毛膜は1つであることがわかりますが、羊膜がはっきりしません。
その次の検診。
1つの絨毛膜の間に、白いキラキラしたものがあり、羊膜によって2つの部屋に分かれていることがわかります。
エコーってすごい。
まとめ
いかがでしたでしょうか??
双子の分類は色々ありますが、最も大事な分類は、お部屋の分類でした。
なんせ、生命に直結します。(そもそも、双子の妊娠というだけで、リスクはあがります。)
ちなにも、僕が住んでる関西では、MMだった場合、診れる病院は1つ!と言われました。
母子医療センターですね。
遠い・・・
しかし、それでも診療してくれるとことがあるのはありがたいことです。
幸い、MDということがわかり(MDもリスクはあります。)
ほっと胸をなでおろす、じんちゃんと嫁ちゃんでした。
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